こんにちは
映画マニアのワーキングマザー、ゆっちゃんです。
私は、昔から映画が大好きです。
特に事実を基にした映画にはとても興味があります。
問題作と言われる映画には、「暴力」「グロい」「後味が悪い」「インモラル」「実際の事件を基にしたもの」などが挙げられます。
今回、「本当にこんなことあったの?」と驚くような内容の映画を5つご紹介しますね。
物議をかもした問題作おすすめ映画5位:BOX 袴田事件 命とは
1966年に実際に起こった袴田事件を基に元裁判官の葛藤を描いた社会派ドラマです。
静岡県で発生した強盗殺人放火事件ですが、捕まった袴田さんは、炎天下の中、1日平均12時間の取り調べを受け、便器を取調室に持ち込み取調官の前で垂れ流しさせられたり、睡眠時にわざと隣の部屋に泥酔者を入れ、睡眠を妨害されたり、取り調べの拷問が続いたようです。
42年間、いつ死刑になるかもしれない不安感の中、狭く暗い部屋の中で無罪を叫び続けてきた袴田さんのために、裁判官・熊本典道が警察と司法の闇と冤罪に立ち向かっていく作品です。
しかし、懸命な努力もむなしく、2018年6月、高裁で再審請求が棄却されています。
製作年:2010年
時間:117分
監督:高橋伴明
出演: 萩原聖人、新井浩文、葉月里緒奈、村野武範、保阪尚希等
見どころ:無罪と思いながら死刑判決文を書かねばならない主任裁判官・熊本典道の苦悩がいやというほど伝わってきます。
その後辞職し、袴田さんの無罪を勝ち取るために懸命に突き進んでいく熊本さんの正義感あふれる姿に感動します。
そして、日本の裁判制度、死刑制度など考えさせられることの多い作品になっています。
袴田事件が進展。この事件を題材にした映画「BOX 袴田事件 命とは」を、以前映画ブログで紹介。
知れば知るほどすごい事件。やっぱり鍵はDNA技術のようです。http://t.co/xO4ElCZQ— H&M (@002er) December 23, 2011
【BOX 袴田事件 命とは】実在の事件である袴田事件を基に作られた本作。新井浩文は冤罪に苦しむ元ボクサー、袴田巖役を演じた。少しずつ追い込まれて行く役柄を徐々に生気が失われて行く目、孤独感のにじむ佇まいで好演した。実在の人物を演じきった新井浩文の演技の説得力は必見!(まつ)
— 下北沢映画祭 (@shimokitafilm) August 25, 2012
物議をかもした問題作おすすめ映画4位:チェンジリング
1920年代のロスサンゼルスで実際に起きた「ゴードン・ノースコット事件」をモチーフにした映画です。
行方不明になった息子をシングルマザーの主人公が必死になって探します。
それを阻む腐敗しきった警察を相手に戦っていく姿は涙なしには観れません。
製作年:2008年
時間:148分
監督:クリント・イーストウッド
出演:アンジェリーナ・ジョリー、ガトリン・グリフィス、ジョン・マルコビッチ、ジェフリー・ドノバン等
見どころ:行方不明になった子供が見つからないから違う子を「この子が息子さんですよ」と差し出す警察の行為が実際に行われていたということに驚きを禁じえません。
きちんとした捜査をしていれば、多くの子供たちが助かったかもしれないと思うと、当時の腐敗しきった警察に怒りを感じます。
腐敗した警察と戦うアンジェリーナ・ジョリーの鬼気迫る演技に感動しました。
チェンジリングもあれ映画のラスト自体は鬱とかでなく、とても力強く前向きなものに描いてた覚えがあるのだけど、落ち込んだというかとにかく3日ぐらい呆然としてしまったんだよな・・・イーストウッド映画はどれ見てもそんな目に遭うのでうっかり見れない・・・
— 天津あまぐり (@taretuki) May 14, 2020
映画 #チェンジリング 視聴
失踪した息子を捜索した警察が連れてきたのは見知らぬ子どもだった。
それだけでもかなりの恐怖だが、まだまだ続く悲劇の実話に驚く。
政治に宗教と風呂敷を広げるも最後は個人の想いを大切に捉え、救いを残す。
無駄なく丁寧に描き切るのが #クリント・イーストウッド 節。 pic.twitter.com/DiQGBDhlhF— グルミット (@GenyRedWell) February 28, 2020
物議をかもした問題作おすすめ映画3位:リチャード・ジュエル
「ミリオンダラー・ベイビー」「許されざる者」の巨匠クリント・イーストウッドが、1996年のアトランタ爆破テロ事件の真実を描いた実話サスペンス映画です。
アトランタオリンピック開催中に不審なバッグを発見した警備員、リチャード・ジュエルですが、そのバッグが爆発物だったため、一躍ヒーローとして取り上げられますが、FBIが彼を第一発見者ということで第一容疑者にしてしまいます。
リチャードと知り合いだった熱血弁護士ワトソン・ブライアントが、リチャードを助けるため立ち上がります。
リチャード・ジュエル氏は、2007年に44歳の若さで病気で亡くなっていますが、母親と弁護士のワトソン氏が、この映画の製作に協力しています。
この作品の詳細は、こちらのページでもご紹介していますので、ご覧ください。
製作年:2019年
時間:137分
監督:クリント・イーストウッド
出演:ポール・ウォルター・ハウザー、サム・ロックウェル、キャシー・ベイツ、ジョン・ハム、オリビア・ワイルド等
見どころ:FBIにうまく丸め込まれていたリチャードをサム・ロックウェル演じるワトソン弁護士が反撃にでたあたりは、スカッとします。
また、キャシー・ベイツ演じる母親の涙の訴えは、胸打つものがありました。
しかしながら、「デブでガンマニア、独身で母親と2人暮らし」という一般的に、色眼鏡で見られてしまいそうなところを見て、「怪しい」というレッテルを貼られてしまうところは怖いです。
『#リチャード・ジュエル』特集|C・イーストウッド監督が描く爆破テロ事件の“真実”、希望を信じて諦めない主人公2人の勇姿を見届けよ
🔻特集はこちらhttps://t.co/bTyUfpuzlk#クリント・イーストウッド #サム・ロックウェル #キャシー・ベイツ #ポール・ウォルター・ハウザー
— 映画ランド (@eigaland) May 15, 2020
【リチャード・ジュエル】
イーストウッド映画史上最高に泣いた。今回は動物、子供に次ぐ反則技“母の愛”をぶっこんできた。その母親を演じるのがいつもの肝っ玉母さんとは真逆のK・ベイツ。
息子が英雄から犯罪者へと翻弄される中ただオロオロとするしかない小市民ぶりの中に息子への愛の強さを見せる pic.twitter.com/Wml0ej5YsM— testudines (@testudineschan) January 25, 2020
物議をかもした問題作おすすめ映画2位:スポットライト世紀のスクープ
2002年アメリカの「ボストン・グローブ紙」が、神父数十人による児童性的虐待の事実と教会側の隠蔽がなされていたことを暴露しました。
教会というタブーに切り込み、様々な障害や妨害にあいながら、記者たちが事実解明のために奮闘する姿が緊迫感たっぷりに描かれています。
この作品は、第88回アメリカのアカデミー賞(2016年)で、6部門ノミネートされ、作品賞と脚本賞を受賞しています。
製作年:2015年
時間:128分
監督:トム・マッカーシー
出演:マーク・ラファロ、マイケル・キートン、レイチェル・マクアダムス、リーブ・シュレイバー等
見どころ:教会のタブーに切り込んで、閉ざされていた闇をこじ開けることで今まで口をつぐんでいた被害者の口が開いていきます。
倫理観にのっとり、正義のために地道に動いている記者たちの執念の取材には目を見張るものがあります。
報道に関わる人たちは、いつでも「確実な事実を究明する」という強い信念をもって頑張ってほしいです。
『スポットライト 世紀のスクープ』
数十人もの聖職者による子供への性的虐待と教会の組織ぐるみの隠蔽をスクープ。信念を持ってタブーへと立ち向かう記者たちの姿に胸を打たれる。これぞメディアの在るべき姿!そしてエンドクレジットで突き付けられる現実に驚愕…これが実話なんて恐ろしすぎる… pic.twitter.com/WByn8x8qtm— Andy✈ (@andyoume) May 18, 2020
『スポットライト 世紀のスクープ』いい映画だった。「記事にしたら誰が責任をとる?」「では記事にしない責任は誰が?」のやり取りにハッとさせられた。実話ベースなので終始淡々と進んでいくがそれゆえ見終わった後にズーンと胸に残る pic.twitter.com/85mdpNsKNx
— コ・エンシャク (@yasu_1600915) May 16, 2020
物議をかもした問題作おすすめ映画1位:闇の子供たち
「血と骨」などで知られる梁石日の同名長編小説を阪本順治監督が映画化しました。
タイで横行する子どもの人身売買、臓器売買、売春の実態とその闇に迫る新聞記者、NGO職員、フリーカメラマンが奮闘する様子が描かれています。
この作品は、タイでは上映禁止になり、当初ノンフィクションで宣伝していましたが、問題がありフィクションにせざるを得ない事情があったようです。
貧乏だから子供を売ってテレビや冷蔵庫を買う親たち、子供を性の玩具として扱う富裕層、値札のついた子供たちの悲劇が充満している作品です。
鎖につながれ虐待を受ける子供たちの描写を撮影する際、阪本監督は悩みすぎて、急性の失声症にかかりスタッフと筆談でやりとりしたそうです。
製作年:2008年
時間:138分
監督:阪本順二
出演:江口洋介、宮崎あおい、妻夫木聡、佐藤浩市、塩見三省、豊原功補等
見どころ:思わず目を背けてしまいたくなるショッキングなシーンもありますが、これは実際に発展途上国の貧困の国で行われている実話なのです。
臓器売買はとにかく金になるらしく、バブル期日本は上客だったそうで。 以前たまたま観た闇の子供たちという映画を見て恐ろしくなった。 それから色々調べた結果、PTA会合等では学校に人が少ない通学路の子供の集団下校を促し、我が子は公園やモール等で絶対1人にしないように徹底しました。 https://t.co/C4MM4iPX1R
— えん (@BiskZdwkLaClZGk) May 10, 2020
梁石日の「闇の子供たち」ですね。もちろん読んでいますし映画も観てます。作者は何度も現地を取材していて命の危険にもあっています。映画はタイでは公開できずじまい。観た後はしばらく立ち直れませんでした。なぜならあれはフィクションということにしてあるノンフィクションだからです。 https://t.co/d7frdBmW1p
— 生島マリカ (@MaMaZ_marika) April 28, 2020
まとめ
いかがですか?
冤罪に苦しんだり、腐敗した国家権力によって犯罪が野放しになったり、タブー視されていた事件が公になったりなど、「本当にあったことなんだ」とショックを感じずにはいられない作品ばかりです。
ノンフィクション映画は、学校の授業以上に私たちの記憶に残るものを作り出して、教えてくれます。
昔は、思ったこと、正しいことを言いにくい時代でしたが、今は、SNSで皆が言いたいことを言える時代です。
間違っていると思ったことをどんどん口に出して、国を変えるくらいの気持ちで頑張って生きていきたいです。
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