こんにちは
映画マニアのワーキングマザー、ゆっちゃんです。
クリント・イーストウッドは、「荒野の用心棒」「ダーティーハリー」など俳優としてもカッコよく、「許されざる者」「ミリオンダラー・ベイビー」「グラントリノ」などの監督兼出演では渋く、「アメリカン・スナイパー」「硫黄島からの手紙」「チェンジリング」などの監督専任では、深みのある見ごたえたっぷりな作品を作り、本当にすばらしい映画人だと思います。
この「リチャード・ジュエル」は、現在89歳のクリント・イーストウッドの40本目となる最新作です。
ちなみにこの映画の製作には、レオナルドディカプリオも加わっています。
今回は、ネタバレ含んじゃいますが、リチャード・ジュエルのあらすじと感想をご紹介しますね。
1)リチャード・ジュエルのあらすじとネタバレ
最初にリチャード・ジュエルのあらすじをご紹介しますね。
ネタバレ含みますので、ご注意くださいね。
1986年、中小企業局のアトランタ事務所に備品係として働くリチャード・ジュエル。
同じ職場で働く弁護士のワトソン・ブライアントは、大好物のスニッカーズをいつも補充してくれるということから、リチャードを「レーダー」と呼んでいました。
リチャードは、法執行官にあこがれ、射撃の特技もある正義感のちょっと強すぎる生真面目な青年です。
リチャードが、警備員になるため退職する時に、ワトソンから「警察官になってもゲス野郎にはなるな」と激励されて、別れました。
1996年、リチャードは、大学の警備員になっていましたが、強すぎる正義感から過剰な取り締まりをしてしまい、大学をクビになってしまいます。
職を失いますが、今年はアトランタオリンピックの年でもあり、リチャードは、期間限定で記念公園で連日開催される、コンサートの警備員となります。
7月27日深夜、コンサートで盛り上がる記念公園のベンチの下にリチャードは、あやしいバックパックを発見します。
「ただの忘れ物だ」と気にしない警官に対して、リチャードはマニュアルにのっとって、不審物を処理するように訴えます。
同じ頃、警察に「公園に爆発物を仕掛けた。30分以内に爆発する」という2度にわたる脅迫電話がかかっていたため、記念公園に爆発物処理班が派遣されます。
爆発物処理班が、バッグの中身を確認すると、そこには、パイプ爆弾が入っていました。
リチャードと警官たちは、近くの人々を避難させますが、その間に爆発が起こります。
この爆発事故で、100人以上の負傷者と2名の死亡者を出してしまう大惨事となってしまいました。
いち早く爆弾に気づいたリチャードのおかげで、事故は最小限に食い止めることができたとマスコミは、彼を「多くの人を救った英雄」として扱います。
事故を防げなかったFBIのショウ捜査官は、捜査を開始し、以前リチャードが勤務していた大学の学長より「リチャードは、問題のある男だった」という情報をつかみます。
ショウ捜査官は、プロファイリングにより、学長の証言と、孤独な爆弾犯という犯人像に一致しているということでリチャードを第一容疑者としてしまうのです。
しかも、ショウ捜査官は、新聞記者のキャシーにすり寄られ、リチャードが第一容疑者だと漏らしてしまいます。
特ダネを何としてでもつかみたいキャシーは、周りの反対をねじ伏せて朝刊の一面で、英雄のはずのリチャードが爆弾犯の捜査対象に入っていることを実名で掲載します。
情報が漏れたショウ捜査官は焦って、リチャードを犯人にするために、「FBIの訓練ビデオの撮影」として、リチャードに書類へのサインや、容疑者に聞かせる「ミランダ警告」を読み上げて、その様子をビデオ撮影しようとします。
不信感を抱いたリチャードは、弁護士ワトソンへ助けを求めます。
10年ぶりにリチャードと再会したワトソンは、リチャード宅へ押しかけるマスコミの異常さを目の当たりにし、弁護を引き受けます。
ワトソンは、リチャードが自分を陥れようとしているFBIに対して敬意を表し、法執行官にあこがれているため、協力をしようとしているところにとてもいらだちを覚えます。
しかし、ワトソンは、犯行現場の記念公園に仕掛けた爆弾と、犯行予告があった公衆電話の距離は遠く、「リチャードの犯行は不可能」という確信を得ます。
そんな時にリチャード宅へFBIの家宅捜索が入りますが、後日、盗聴器が仕掛けられていることに気づきます。
リチャードは、友人が共犯者として疑われ、しまいには同性愛者だとマスコミにでっち上げられたりして、加熱する報道にいらだちを覚えていました。
母親のボビの悲しい涙を見たリチャードは、ワトソンと共に反撃の決意を固めます。
リチャードは自らうそ発見器のポリグラフテストを受け、自分の証言にうその反応は出なかったと強調します。
そして、彼を犯人に仕立て上げた新聞社へ乗り込み、記者のキャシーに抗議します。
キャシーは、リチャードが予告電話を掛けたとされる公衆電話まで自分で歩いてみて、警備をしていた記念公園から行く時間はなかったことを確認し、間違った報道をしたことを恥じます。
母親ボビは、与党民主党全国大会の日に合わせて会見を開き、ビル・クリントン大統領に息子の無実を涙ながらに訴えました。
リチャードとワトソンは、ネクタイを締めFBIへ行き、ショウ捜査官からの尋問を受けますが、逆に問い詰めます。
「証拠はあるんですか!」と。。
捜査開始から88日、ショウ捜査官がリチャードとワトソンの前に現れ、裁判所により、リチャードの容疑が消えた事を告げますが「お前はクロだ」と言い残し、その場を去ります。
やっと自分の容疑が晴れたことにリチャードは涙を流して喜びました。
6年後、警官となったリチャードのもとにワトソンがやってきます。
そして、爆弾犯の犯人が捕まったと伝えるのでした。
2)リチャード・ジュエルの予告編
映画を観る前に1度、リチャード・ジュエルの予告編をご覧ください。
冤罪について考えさせられるこの映画をすぐにでも観たいって思いますよ!
3)リチャード・ジュエルの感想と評価
リチャード・ジュエルの感想と評価は、下記のとおりです。
満足度4★★★★(問題作に興味のある方には見応えあります)
冤罪の恐ろしさを感じました。
特ダネをつかみたいという記者の思いと早く犯人を上げて手柄を立てたいというFBIの思いが、歪んで交錯してしまうことで1つの冤罪が出来上がってしまうのです。
犯人にされてしまった青年も、「良い人」という部分だけではなく、ミリタリーオタクで、家には銃もあり、白人で太っている、近くにいるのが男性の友人ということで同性愛者と思われてしまうのです。
被害者に対して、表に出したくない裏の部分もフォーカスしてしまうところは、さすがイーストウッドです。
人は、国家権力に弱い。
リチャードも、FBIの違法捜査にまんまと騙されて、都合の良い言葉を録音されてしまいますが、弁護士のワトソンがササっとやってきて助けてくれます。
リチャードの生き様や性格の良さでワトソンは、守ってくれたんですね。
そんなジュエルも最後は、FBIに対して強く言い放ちます。
「証拠はあるんですか!」と。
まぁ、最初に言って欲しかった言葉ではありますが。。
母親ボビ・ジュエルを演じたキャシーベイツの演技も光っていました。
息子を思う気持ちがあふれており、記者会見での涙の訴えは胸を打たれました。
クリントイーストウッドの作品をもっと見ていきたいです。
もっともっと長生きしてほしいですね。
4)リチャード・ジュエルの評判や口コミ
SNSで取り上げられているリチャード・ジュエルの評判や口コミを紹介しますね。
「リチャード・ジュエル」鑑賞🎬️クリント・イーストウッド監督ご高齢なのに製作ペースが早く凄い😱淡々と描きつつ静かな怒り~弁護士&親子の信頼関係。無実を訴えるシーンに感涙😭#映画好きな人と繋がりたい#リチャード・ジュエル#クリント・イーストウッド#メディアリンチ#アメリカ映画 pic.twitter.com/4DcBHo80p9
— kawasaki (@yutakachanman) June 23, 2020
『リチャード・ジュエル』
爆弾を発見したのに容疑者にされた善良な市民
1996年 アトランタ爆破事件の真実を描く世間に躍らされ「英雄」は「犯罪者」へ…
国やメディアという強大な力が正しい道を見失ったとき
「狂気」は「凶器」となるSNSで根拠なき私刑が蔓延する時代だからこそ観るべき作品 pic.twitter.com/YxaY9ykTco
— とこやみ (@Toko_ya) June 26, 2020
リチャード・ジュエル観ました。
英雄と讃えられた3日間、糾弾者とされ生き地獄の日々。
本当の糾弾者は、マスメディアとFBIだ。ワトソンとボブの記者会見がすごく印象に残る。
「法執行官」としてジュエルが持つ芯に考えさせられる映画でした。
脇を固める俳優が豪華で見応えがある。 pic.twitter.com/XoLOBjUUaT— かわの (@Ruu_movie) June 25, 2020
5)まとめ
いかがでしたか?
ネタバレ含んじゃいましたが、リチャード・ジュエルのあらすじと感想をご紹介しました。
リチャードは、心疾患で44歳の若さで亡くなりました。
弁護士のワトソンは、助手のナディアと結婚して子供を持ち、その子供の世話をリチャードの母親ボビがみているとのことです。
冤罪はこわい!
冤罪とは、なるべくしてなるのではなく、欲の張った人間が作り出すものだからです。
そして、SNSの拡散で、あっという間に一人の人間のプライバシーが世界中に広まってしまい、思い切り叩かれてしまうというこの現実。
SNS含めた情報の発信は、人々の感情をハッキングし、間違った方向へ進んでしまう可能性があるのです。
冤罪を少しでもなくすには、私たちがSNSやマスコミ報道をうのみにするのではなく、自分自身で調べ、考え、結論付けていく習慣をつけることが大切なのではないかなと思いました。
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