映画『82年生まれ、キム・ジヨン』のあらすじと感想【女はツライ】

韓国映画

こんにちは
映画マニアのワーキングマザー、ゆっちゃんです。

この作品のキャッチコピーですが、日本版のキャッチコピーにクレームがついたのをご存知ですか?

「大丈夫、あなたは一人じゃない」

このキャッチは、理解ある夫や家族に守られて、あなたは一人じゃないんだよと励ましているようなイメージを持ってしまいますが、原作は全くイメージが違うようです。

韓国では、男性が優遇されている社会です。

出産では、男児が生まれれば大喜び、ひどい時は、女児だと堕胎の選択肢もあったとのこと!

痴漢されれば、女性に落ち度があり、仕事では優秀であっても男性の方が出世してしまう。

女性は、仕事を続けたくても育児のためにキャリアを捨てなければならない現実。

原作では、40代男性カウンセラーの語りで進行していくので、夫の理解を得られずに育児や家事に追われていくジヨンの姿が淡々と描かれているそうです。

そのため、上記の日本版キャッチコピーには違和感を持つ方が多いようです。

ちなみに韓国版のキャッチコピーは、

「誰もが知っているが誰も知らなかった、あなたと私の話」

このキャッチは、日本版キャッチコピーのような夫から妻への言葉と言うよりも、世界中の女性に向けての言葉として書かれたとのことです。

キャッチコピーで物議を醸した作品でしたが、映画作品としては、女性なら誰もがうなずく場面があり、考えさせられるものになっています。

今回は、映画82年生まれ、キム・ジヨンについてレビューしたいと思います。

製作年:2019年

時間:118分

監督:キム・ドヨン

出演:チョン・ユミ、コン・ユ、キム・ミギョン、コン・ミンジョン、キム・ソンチョル等

韓国のアカデミー賞と言われている『大鐘賞映画祭(2020年)』では、「パラサイト半地下の家族」が最多賞でしたが、主演女優賞にこの作品のチョン・ユミが受賞しました。

「トガニ 幼き瞳の告発」「新感染 ファイナル・エクスプレス」で共演したチョン・ユミとコン・ユが再びタッグを組み、息の合ったコンビネーションを見せてくれます。

早速、映画『82年生まれ、キム・ジヨン』のあらすじと感想をご紹介しますね。

映画『82年生まれ、キム・ジヨン』のあらすじ

まずは、映画82年生まれ、キム・ジヨンのあらすじをご紹介しますね。

ジヨンは、IT企業に勤めるデヒョンと結婚します。

仕事を続けたい気持ちもありましたが、多くの女性がしてきたように妊娠を機に会社を辞めます。

デヒョンは、残業が多く、土日も仕事で家をあけることが多いため、家事と育児はほぼジヨンがこなしていました。

休憩と思い、近くの公園でコーヒーを飲んでいると、近くでサラリーマンたちが、「主婦は気楽で良いな」といった陰口を耳にします。

夫のデヒョンの実家に行った時には、義母に頼まれ、いろいろな料理を作ることが多く、気が休まることがありませんでした。

ジヨンは、母親として妻としてきちんとこなしていくうちに、何かに閉じ込められているような感覚になることがありました。

デヒョンは、ジヨンの疲れ切った様子を心配して、声をかけますが、ジヨンは「大丈夫」と言うだけ。

ジヨンの様子がおかしくなってきたのは、時々他の人間が憑依しているのでは、という言葉を吐くようになってきた時です。

正月にデヒョンの実家に行った時に、ジヨンは一人でキッチンで料理をしていましたが、急に義母たちに向かって、「娘に会わせて!正月くらいジヨンを私の元に返して!」と叫んだのです。

まるで、ジヨンの母親がジヨンに乗りうつったようでした。

他にも同じようなことがあり、デヒョンは心配になり精神科へ相談しに行きます。

しかし、カウンセラーの先生は、本人が来ないことにが前に進めないと言います。

デヒョンは、ジヨンに精神科へ一緒に行こうと言いますが、他の人間に憑依しているという記憶が抜けている為、行こうとしません。

その後も、ジヨンの憑依が続くため、デヒョンも落ち込んでいきます。

ジヨンは、デヒョンとの関係、自分の家族やデヒョンの家族との関係を修復していくことができるのでしょうか?

また、人の為ではなく自分自身の生き方を見つけることができるのでしょうか?

映画『82年生まれ、キム・ジヨン』の感想

次に映画『82年生まれ、キム・ジヨン』の感想についてお話させていただきますね。

この作品の原作は、韓国で100万部を突破し、社会現象にまでなったチョ・ナムジュによる同名小説です。

1982年生まれの女性の中で最も多い名前が「キム・ジヨン」だそうです。

そのごくごく普通の女性が、女性に生まれてきたことで経験する差別、不当な扱いを淡々と描いているのですが、同じ女性として、「あるある」と思わずうなずいてしまう場面が多いのです。

結婚して、出産すると家事に加えて育児も増えます。

家族の為に、家事や育児をこなして、ちょっと休憩したいなと思い、外の公園に行くと、近くのサラリーマンに「主婦は楽でうらやましい」などと言われてしまうシーンは、本当に腹立たしいです。

男性と出会い、結婚して妊娠すると、出産するのは女性なので、お腹に10か月間もう1人の家族を育てなければなりません。

つわりや腰痛に悩まされながらも、家事をこなし、正月には夫の実家に行き、気を遣う日々・・・。

出産したらしたで、今度は子供の夜泣きで睡眠がとれず、昼間にうとうと・・・。

好きな人と結婚したはずなのに、家事と育児をしている自分に疑問がわいてくる・・・。

この作品の主人公キム・ジヨンも家事と育児で疲れ果てていきます。

そして、そのストレスで時々違う人物がのりうつってきて、まるでイタコのようにその人物になったようなセリフを吐くのです。

精神的に追い込まれていくと、本来の自分をどこかはじき出したくなるのでしょうか?

でも、その気持ちわかるような気がします。

キム・ジヨンの夫デヒョンは、一見とても優しく温和で、「できた旦那さん・・・」と言われそうな感じです。

でも、実は何もわかっていないんだなって思うところが、「育児でたいへんなら、きみのために育児休暇をとるよ」「きみがそれでよければ」と、頻繁に「きみのために」と言っているところです。

育児は、女性だけのものではありません!

夫婦2人が一緒に考えて、行っていく仕事だと思うのです。

デヒョンが、悪気なく発する言葉が、どんどんジヨンを追い詰めていきます。

悪気がないのは、デヒョンの家族や周りの環境が、女性が家事育児をするのが当たり前という考え方だったからだと思います。

だから、義母がジヨンから、デヒョンが育児休暇を取ってくれると言った時の怒り方が尋常ではなかったのでしょう。

韓国では、出産する際の性別も重要だそうで、男児が生まれると大喜びし、女児だと最悪堕胎する選択肢もあったそうです。

また、ジヨンが中学生の頃、学校帰りにストーカーに追われ、父親が駆けつけてくれた時に、父親から頻繁に「スカートが短いんじゃないか」「笑顔見せすぎじゃないか」など、ジヨンに原因があるような言い方をしています。

なんとも理不尽ですよね。

この作品では、男女差別で苦しむ企業で働く女性たちや、出産でやむなく退職し家事や育児に追われる女性にぜひ見てもらいたい作品だと思います。

そして、最終的には、自分にとって一番よい選択ができればよいなと思いました。

映画『82年生まれ、キム・ジヨン』の予告編

次に映画『82年生まれ、キム・ジヨン』の予告編をご紹介しますね。

映画『82年生まれ、キム・ジヨン』の口コミ

次に映画『82年生まれ、キム・ジヨン』の口コミを紹介しますね。

 

まとめ

いかがでしたか?

映画『82年生まれ、キム・ジヨン』のあらすじ・感想をご紹介しました。

私は、「女はツライよ」と大きな声で言いたい!

結婚前までは、男性と同じように勉強し、運動し、仕事をしてきたのに、結婚した途端に何かが大きく変わってしまうのはとかく女性側に多いのが現実です。

細かいことを言えば、男性は結婚前から続けてきた(例えば同じ雑誌を読み続ける、飲みたいビールの銘柄は変わらず等)習慣をずっと引きずっても支障ないけども、女性は妊娠出産を機に体調が変わったり、味覚が変わったり、何かが以前と違ってくる人もいます。

最近は、「主夫」する方も出てきましたし、育児休暇をとる男性も出てきましたが、まだまだ珍しい存在です。

ウーマン・リブやフェミニズムは、差別社会の世間と闘ってきた多くの女性たちが作ってきた考えかたや権利です。

少しずつ男女差別をなくし、男性も女性も生きたいように生きていけるような世の中になれば、幸せだろうなと強く思いました。

これからも大好きな韓国映画をたくさん観ていきたいと思います。

良い作品があれば、皆さんにご紹介しますね。

 

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※本ページの情報は2021年4月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

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