
こんにちは
映画マニアのワーキングマザー、ゆっちゃんです。
「この距離に刻め。」
映画「ひゃくえむ。」のキャッチコピーです。
この映画の原作は、「チ。地球の運動について」で2022年手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した魚豊(うおと)先生のデビュー作なんです。
「チ。地球の運動について」は、2024年NHKで放送されたアニメですが、名台詞やストーリーの奥深さに毎週感動していました。
だから、魚豊先生のアニメが劇場公開になると聞いて、早速観に行ってきました。
この映画の目玉は、声優陣に松坂桃李、染谷将太が起用され、主題歌はOfficial髭男dismが担当。
それ以外にも実写映像をトレースしてアニメ化していくロトスコープという技法を使用しています。
この技法を取り入れることで、陸上選手の細かい動きまで正確に描くことができるんですって。
今回は、映画「ひゃくえむ。」についてレビューしたいと思います。
製作年:2025年
時間:106分
監督:岩井澤健治
声優:トガシ(松坂桃李)、小宮(染谷将太)、仁神(笠間淳)、樺木(内田雄馬)、財津(内山昂輝)、海棠(津田健次郎)等
1)映画「ひゃくえむ。」のあらすじ
最初に、映画「ひゃくえむ。」のあらすじをご紹介しますね。
ネタバレはありませんのでご安心ください。
小学生のトガシは、足が速い。
走るのが好きなわけではないが、生まれつき誰よりも早く、全国で1位の実力です。
そんなトガシは、ある日認識します。
「100mを誰よりも早く走れば、たいていのことは解決する」と。
そんなある日、小宮という少年が転校してきます。
彼は、人前ではうまく話せず、転校早々いじめられていました。
小宮は、学校の中や帰り道、どこでも全力疾走で走っています。
走り終わって、苦しそうにぜえぜえいっている小宮にトガシは、「なぜ走っているの?」と聞くと、
「現実より辛いことをすると、現実がぼやけて気がまぎれる」と言うのでした。
体育の時間でのトガシの走りを見た小宮は、目を輝かして驚き、走り方を教えてもらうことにしました。
そして、ある日、小宮が「トガシ君、ガチで勝負しよう」といい、勝負するのですが、その時の決着は描かれませんでした。
しかし、トガシが、小宮の速さに驚いていたのは確かでした。
高校に入学したトガシは、陸上部の浅草という女子に声をかけられます。
トガシは、陸上界では有名人。
陸上部が廃部寸前の高校になぜやってきたのか?
周りは興味津々です。
浅草は、入部しなくても良いから1度走りを見たいとトガシに頼みます。
トガシは、走るのですが、そこで何かに目覚めたかのように陸上部への入部を決めたのでした。
その陸上部には、中学時代に陸上界のスターだった仁神が幽霊部員として入部していました。
トガシたちは、陸上部のメンバーが揃わない代わりに実績を残せと言われ、大会に出場します。
その大会の会場でトガシは、小宮と再会します。
トガシは、小宮に「勝たせてもらうよ」と余裕だったのですが、結果は小宮の勝ち。
小宮は、財津のセリフで覚醒し、もはや超人のように速い。
10年後、トガシは実業団の選手でしたが、記録が思うように伸びず契約ぎりぎりの線で焦っていました。
小宮は、すでに大スター。
トガシは、あるパーティで海棠のアドバイスで意欲を持ち始めましたが、何と肉離れを起こしてしまいます。
100m走ることだけを考えて生きてきたトガシのこれからは、どうなるのでしょうか?
続きは、ぜひ映画を御覧くださいね。
2)映画「ひゃくえむ。」の感想
次に、映画「ひゃくえむ。」の感想をご紹介しますね。
小学生、いえ幼稚園に通っている頃から多くの人が運動会や大会で走ってきました。
そして、そんな時にはたいてい1着になる子は決まっていましたね。
トガシは、小学生で全国一位というものすごい実力ですが、かけっこで1着を当たり前のようにとる子は、きっとそれなりの哲学を持っているのかもしれませんね。
この作品の中には、とても印象深いセリフが多く、私の心に刺さりました。
一番刺さったのは、「明日を生きるために、今日を死んでいた」というセリフ。
このセリフは、社会人のトガシが肉離れを起こし、次の大会に出れば日常生活でも支障が出るかもしれない、という状況で、「どんなことになっても今の一瞬(100m)をガチで走りたい」という想いが噴き出た時に出たものです。
いつでも「今」を真剣(ガチ)で生きていなきゃ、自分のための明日はやってこないですよね。
すごく勉強になりました。
また、ロトスコープという技法にも魅力を感じました。
ロトスコープとは、実写映像をフレーム単位で表示して、アニメーターの方が、トレースしていく技法だそうです。
とても緻密で時間がかかりそうですが、とてもリアルで感動しました。
特に、雨の中スタート位置へ向かうトガシや小宮たちのワンカットシーンがすごくリアルで印象的でした。
この映画を観て、とても走りたくなったし(私の場合は、ゆっくりのジョギングですけどね。気持ちだけはアスリートってとこです・・・)、原作を読みたくなりました。
目的に向かってがむしゃらに走り抜けていく人たちは、とても素晴らしく感動を与えてくれます。
主題歌のOfficial髭男dism「らしさ」もすごく合っていて、この上なく極上の時間をもらえて幸せでした。
魚豊先生の今後の作品、とても楽しみです。
3)映画「ひゃくえむ。」の口コミ・評価
次に、映画「ひゃくえむ。」の口コミと評価をご紹介しますね。
4)映画「ひゃくえむ。」の予告編
次に、映画「ひゃくえむ。」の予告編をご紹介します。
5)まとめ
いかがですか?
映画「ひゃくえむ。」のあらすじと感想をご紹介しました。
今年は、「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」「名探偵コナン 隻眼の残像」、劇場版『チェンソーマン レゼ篇』など、素晴らしいアニメが続々と出てきました。
日本のアニメのレベルの高さは世界的にも引けを取らず誇らしいですね。
「ひゃくえむ。」は最初どんな映画なんだろうと思っていましたが、心に刺さるセリフが多く、時間がたてばまたその言葉を思い出したいという欲望にかられそうな作品です。
また、素晴らしい作品を見つけたら、皆さんにご紹介しますね。
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