こんにちは、
映画マニアのワーキングマザー、ゆっちゃんです。
私は、韓国映画が大好きです。
時間があれば、ネットフリックスやアマゾンプライムビデオを見まくっています。
今回、大好きなイム・シワンが出演しているとあって、「ボストン1947」を観に行ってきました。
観終わった頃には、涙があふれて感動の渦に巻き込まれていました!
舞台は、1936年ベルリンオリンピック。
マラソンで金メダル・銅メダルをとったのは、日本名の孫基偵と南昇竜として参加したソン・ギジョンとナム・スンニョン。
第二次世界大戦が終結しても、メダルの記録は日本のまま。
この2人が若い韓国人のランナーを見出し育て、ボストンマラソンに出場させるまでの道のりを描いた大感動作です。
キャッチコピーは、「走れ! あの日、止まった時間を動かすために」
監督は、「シュリ」「ブラザーフッド」のカン・ジェギュ。
ソン・ギジョン役は、「チェイサー」で猟奇殺人犯を演じ、「神と共に第一章:罪と罰」「神と共に第二章:因と縁」では記録的大ヒットをとばした、韓国映画界には欠かせないトップ俳優ハ・ジョンウ。
ナム・スンニョン役は、「インサイダーズ/内部者たち」「藁にもすがる獣たち」に出演し、千の顔を持つ俳優と言われているぺ・ソンウ。
そして、若手マラソンランナー、ソ・ユンボクを演じたのは、「ミセン-未生-」「非常宣言」などで悩める会社員やテロリスト役をこなしたイム・シワン。
今回は、この韓国映画「ボストン1947」のレビューをしたいと思います。
製作年:2023年
時間:108分
監督:カン・ジェギュ
出演者:ハ・ジョンウ、ペ・ソンウ、イム・シワン、キム・サンホ、パク・ウンビン等
1)韓国映画「ボストン1947」のあらすじ
最初に、韓国映画「ボストン1947」のあらすじをご紹介しますね。
ネタバレはありませんので、ご安心ください。
1936年、ベルリンオリンピックのマラソン競技に日本人として出場させられた2人の韓国人、ソン・ギジョンとナム・スンニョンが出場し、金メダル、銅メダルを受賞。
表彰台では、金メダルをとったソン・ギジョンが胸元の日本国旗を月桂樹の葉で隠したために、日本政府は怒り、引退を余儀なくされたのでした。
第二次世界大戦が終わっても、韓国の独立政府樹立の夢は消え、混乱期に突入。
ソン・ギジョンとナム・スンニョンのメダルの記録は、日本のまま。
1946年、酒におぼれ荒れた生活を送っていたソンの前に、ナムが現れ、一緒にボストンマラソンに参加して次世代の若手ランナーに祖国の旗を持ち、本名で走らせようと持ち掛けます。
最初は、嫌がっていたソンでしたが、自分の荒れた生活を立て直すには「走る」ことしかないと思うのでした。
米軍政庁から、国際大会の参加歴がないとボストンマラソンには参加できないと言われたが、ソンの知人、ジョン・ケリーの尽力で参加できることになりました。
しかし、ソンが監督を務めることが条件。
次に、ソンは素質のある若手ランナーを探し、ソ・ユンボクを見出しますが「賞金がないなら走らない」という態度が気に入りませんでした。
しかし、ナムは、こっそりユンボクに生活費を渡し、練習に参加させていました。
米軍政庁から、韓国は独立国ではなく難民国のため保証金900万ウォン必要と言われ、ソンは驚くがミニマラソン大会を開いて基金を集めようと考えました。
しかし、余裕で一位だったはずのユンボクは道を間違えたため、4位になってしまい、ソンから「ランナーを最後まで走らせる力は、怒りじゃなく謙虚さだ」と諭されました。
その後、ユンボクの母親が危篤になり、生活費を稼ぐために昼も夜も日雇いで働いていたユンボクは最期を看取れませんでした。
最期を看取ったソンは、「お母さんが、走らせてやれなかったことを気にしていたから、一生懸命走らせると伝えた」と、ソンボクに伝えました。
それから、ユンボクは、練習に専念しボストンマラソンで一位を取るために一生懸命頑張るのですが、ボストンへ行くまで、そしてボストンへ行ってからの道のりもいくつもの試練が立ちはだかっていたのでした。
この続きは、ぜひ映画館でご覧ください。
2)韓国映画「ボストン1947」の感想
次に、韓国映画「ボストン1947」の感想をご紹介しますね。
この作品が、実話ってところにまず興味がそそられました。
韓国人なのに韓国代表と言えず、本名すら言うことができない、その辛いメンタルの中で金メダル、銅メダルをとったことに彼らの中の「強さ」を感じました。
また、日本人として本当に申し訳ない!
もともとは戦争が一番いけない。
ソンとナムの「若手アスリートに祖国の国旗をつけて国際大会に参加させたい!」という情熱が実現に導いたんだなと思うと本当に感動しますよね。
しかも、ボストンマラソンでの15分間のマラソンシーンは、圧巻としか言いようがないです。
走っているだけなのに、ランナーの息遣い、目線などで観ている者を引き付けるのがとてもうまく素晴らしいです。
ボストンマラソンのシーンは、1940年代のボストンの環境と最も近いオーストラリアのメルボルンを中心に準備から撮影まで4か月間を要したそうです。
ユンボクを演じたイム・シワンの役作りにもすごさを感じました。
彼は、事前にマラソンランナーに見えるようにコーチをつけて3か月間のトレーニングに臨み、姿勢・表情、呼吸法など基本から学んだそうです。
マラソントレーニングに加えて徹底した食事管理も取り入れ、体脂肪を6%まで落としたなんて、とてもマネできません。
か弱そうな線の細そうなイム・シワンですが、実は役者魂がハンパじゃないってことなんですね。
ハ・ジョンウとぺ・ソンウの掛け合いも楽しい。
2人の安定した演技力は、見ていてホッとします。
チョイ役でしたが、「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」のパク・ウンビンも出ていました。
映画を観て、こんなに涙が出てきたのも久しぶりのような気がします。
キャスト良し、ストーリー良し、BGM良し、全てにおいて引き込まれ興奮し、感動させてくれました。
韓国映画のクォリティは、どこまで上がるんだろうって感じです。
3)韓国映画「ボストン1947」の口コミ・評価
次に韓国映画「ボストン1947」の口コミ・評価をおご紹介しますね。
4)韓国映画「ボストン1947」の予告編
次に、韓国映画「ボストン1947」の予告編をご紹介しますね。
5)まとめ
いかがでしたか?
韓国映画「ボストン1947」のあらすじと感想をご紹介しました。
映画は、いろいろなんことを教えてくれますよね。
ベルリンオリンピックでこんなことがあったんだなと初めて知りました。
私たちは、生まれてから学校の授業、新聞、雑誌、書籍、テレビ、映画などでいろいろな事実を知るわけですが、全て知り尽くすことなんてできない位のいろいろな実話が世の中にあるんだなと思うと、残りの人生、もっともっと多くの「知りたい」に出会いたくなりました。
カン・ジェギュ監督は、「炎のランナー」(1981年・イギリス映画)をきっかけにマラソンに興味を持ったそうです。
何の道具も使わず、ただ走るという行為だけで成立するスポーツがとてもかっこよく思ったとのこと。
そして、42.195キロは、自分とのたたかい、つまり人生のようだと感じたそうです。
最後のマラソンシーンは、何回も観たいくらい素晴らしい場面でした。
イム・シワンだけではなく他のランナーの表情も描かれていて、いろいろな葛藤や駆け引きなどドラマが繰り広げられていますね。
1場面1場面をていねいに作り上げているカン・ジェギュ監督のこれからの作品も見逃せません!
補足ですが、ここで描かれた3名(ソン・ギジョン、ナム・スンニョン、ソ・ユンボク)は、実際90歳以上まで生き抜いたそうですよ。
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