こんにちは
映画マニアのワーキングマザー、ゆっちゃんです。
「衝撃の超ベストセラー小説完全映画化」
映画「羊たちの沈黙」のキャッチコピーです。
1991年に公開されたサイコホラー映画で、ホラーとしては初めてアカデミー賞で5部門受賞という偉業を達成しています。
しかも、アカデミー賞の長い歴史の中で、主要5部門を受賞したのは、この作品以外では、「ある夜の出来事」(1934年)、「カッコーの巣の上で」(1975年)だけなんです!
※アカデミー賞の主要5部門とは、「作品賞」「監督賞」「男優賞」「女優賞」「脚本賞(脚色またはオリジナル)」を指しています。
この映画の原作は、トマス・ハリスの同名小説。
人肉を食す元精神科医、ハンニバル・レクターとFBI実習生クラリス・スターリングとのプラトニックな関係を描いた作品で、手に汗握るシーンが次から次へと出てきます。。
今回は、このサイコ・ホラーの金字塔である映画「羊たちの沈黙」をレビューしたいと思います。
製作年:1991年
時間:118分
監督:ジョナサン・デミ
出演者:ジュディ・フォスター、アンソニー・ホプキンス、スコット・グレン、テッド・レヴィン、アンソニー・ヒールド、フランキー・R・フェイソン等
この作品をはじめ、その後「ハンニバル」(2001年)、「レッド・ドラゴン」(2002年)、「ハンニバル・ライジング」(2007年)と公開されています。
ちなみに物語の時系列順は、下記の通りになっています。
・ハンニバル・ライジング
・レッド・ドラゴン
・羊たちの沈黙
・ハンニバル
どれも見ごたえたっぷりです。
ぜひご覧くださいね。
1)映画「羊たちの沈黙」のあらすじ
では、まず映画「羊たちの沈黙」のあらすじをご紹介しますね。
ネタバレはないのでご安心ください。
アメリカ各地で若い女性が殺され、死後皮をはがされるという連続猟奇殺人事件が発生しました。
殺人犯は、「バッファロー・ビル」(テッド・レヴィン)と呼ばれていましたが、捜査は難航し、なかなか手がかりをつかむことができませんでした。
FBIの実習生、クラリス・スターリング(ジュディ・フォスター)は、上司であるクロフォード捜査官(スコット・グレン)からある任務を課せられます。
「バッファロー・ビル」の事件解明のため、元精神科医で自身の患者を9名殺害したハンニバル・レクター(アンソニー・ホプキンス)に助言を求めるという任務でした。
最初、なかなか協力してくれないレクターでしたが、クラリスと接するうちにクラリスの過去を話してくれるなら助言しようと交換条件を出してきます。
クラリスは、自分のすべてだった父が亡くなり、叔父に預けられるのですが、ある朝羊たちを屠殺している場面を見て、トラウマになったことを話します。
それ以降、レクターも少しずつクラリスに事件に関する数々のヒントを提供してくれました。
クラリスも、より多くのヒントを得たいため、クロフォードの許可を得て、環境の良い場所への移送を約束しました。
しかし、上院議員の娘が「バッファロー・ビル」に誘拐される事件が発生し、精神病院院長のチルトン(アンソニー・ヒールド)は、出世に目がくらみ、レクターを議員に紹介するため、議員の前に連れていきます。
しかし、レクターは隙をぬって見事に脱獄してしまいます。
一方、クラリスは、レクターのヒントを元に「バッファロー・ビル」に近づいていきます。
脱獄したレクターはどこへ行くのでしょうか?
クラリスは、「バッファロー・ビル」を捕まえることができるのでしょうか?
続きは、映画をご覧くださいね。
2)映画「羊たちの沈黙」の感想
次に、映画「羊たちの沈黙」の感想をお話しますね。
まず目を引いたのは、ジュディ・フォスターの顔とアンソニー・ホプキンスの顔のアップが多いなということです。
特に最初の出会いでは「目」が勝負と思えるくらいににら見合っています。
ジュディ・フォスターの美しい顔立ちを何度も観れるので、それだけで満足感あるのですが、この2人の奇妙なつながりも見逃せません。
男性社会の中でまっすぐに正義を貫き、悪と戦うクラリスの姿はレクターに魅力的に映ったのではないでしょうか?
レクターは、人を殺して食べたりしているのに、普段はクラシックを聴き、人前で講義し、知的レベルの高いサイコキラーとして、礼儀を重んじています。
そして、2人の最初の出会いで、レクターは、クラリスのつけている香水(ニナ・リッチのレール・デュタン・オードトワレ)を言い当て、田舎育ちなのに都会で背伸びしている様を服装や靴で指摘するのです。
FBI実習生とサイコキラーの奇妙な関係は、後半ではもはや「プラトニックな恋愛関係」と思えてしまうのは、考えすぎでしょうか?
決してそう思ってはいけない関係なのに、会話のやり取りや見つめあう目で気持ちが動いていくのでしょうか?
この作品は、「バッファロー・ビル」の猟奇殺人事件をメインにせず、クラリスとレクターとの関係も並行して描いていたからこそ、後世に残るほどの名作となったのだと思います。
素晴らしい脚本と無駄のないカメラワーク、そして何といっても、ジュディ・フォスターとアンソニー・ホプキンスの引き込まれずにはいられない完ぺきな演技力!!
これだけ揃えば、何度も観たくなる作品になりますよね♪
3)映画「羊たちの沈黙」の評価・口コミ
次に映画「羊たちの沈黙」の評判・口コミを紹介しますね。
『羊たちの沈黙』再見
「ハンニバル・レクター」を世に知らしめた映画だが、実際のところこれは純度100%ジョディ・フォスターの映画で、レクターホプキンスは脇役
ジョディの一挙手一投足から滲み出る聡明感にずっと引き込まれてしまう
サスペンス映画の中では断トツで好きな一本 pic.twitter.com/ZBAwJSlccJ— B2・ライトマン (@Bigtwo_Lightman) February 17, 2022
『羊たちの沈黙』
始めから終わりまでずっと不気味でハラハラした怖いの見慣れてないから怖さばかりに気を取られて内容があまり入ってこなかったのが残念だったけど、レクターの言葉や行動からは目が離せなかったし段々犯人に近づいていく感じは楽しめた考察読むとさらに深まって面白かった pic.twitter.com/7o8LiB468o— manami (@kon2tiw) February 17, 2022
羊たちの沈黙ほど完璧な映画は他にないと思ってる。好みとかの域を超えてる。つっこみどころがひとつもない。ダレるシーンもない。私の中で「好きな映画」「大切な映画」とは別に「完璧な映画」っていうジャンルができた
— PAMPi (@PAMPi_p) February 18, 2022
4)映画「羊たちの沈黙」の予告編
次に映画「羊たちの沈黙」の予告編をご紹介しますね。
5)まとめ
いかがでしたか?
映画「羊たちの沈黙」のあらすじ・感想をご紹介しました。
クラリスとレクターとの闘いではありますが、2人のプラトニック愛も大いに感じられますね
当初、クラリス役には、ミッシェル・ファイファー、レクター役にはショーン・コネリーが候補に挙がっていたそうです。
ミッシェル・ファイファーは、描かれていた悪について嫌悪感を抱いたようですが、デミ監督と一緒に仕事ができなかったのは後悔したそうです。
ショーン・コネリーに断られた後に、アンソニー・ホプキンスに役が回ってきましたが、彼は、レクターを怖く見せるために「まばたきをしないこと」を取り入れたとのこと。
確かに映画の中でのレクターは、まばたきしない眼光でとても怖かったですよね。
あと、FBI長官役には、B級映画の帝王と呼ばれているロジャー・コーマンが出演しています。
実は、ジョナサン・デミ監督は、ロジャー・コーマン監督の門下生としてキャリアをスタートさせていたんです。
「羊たちの沈黙」は、ジュディ・フォスターとアンソニー・ホプキンスの魅力を大いに開花させてくれた作品といってもよいでしょう。
アンソニー・ホプキンスは、2021年「ファーザー」という映画で認知症の父親役でアカデミー賞主演男優賞を受賞していますし、ジュディ・フォスターは、2021年「モーリタニアン 黒塗りの記録」で弁護士役を演じ、ゴールデングローブ賞で助演女優賞を受賞しています。
2人とも現在進行形で映画界をけん引しているベテラン俳優です。
これからも2人の活躍に期待したいと思います。
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