映画「ザリガニの鳴くところ」のあらすじと感想【美しく残酷な自然が素晴らしい】

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引用元:https://www.cinemacafe.net/article/2022/09/16/80909.html

こんにちは
映画マニアのワーキングマザー、ゆっちゃんです。

「事件の真相は、初恋の中に沈んでいる」

映画「ザリガニの鳴くところ」のキャッチコピーです。

この作品は、2019年、2020年連続でアメリカで最も売れた本であり、日本でも2021年に本屋大賞翻訳小説部門で1位に輝いた大ヒット作なんです。

全世界累計1500万部売れたこの小説を映画化した「ザリガニの鳴くところ」が2022年11月18日、日本で公開されました。

タイトルが変わっているということと、評価が高いということで早速見に行ってきました。

今回は、映画「ザリガニの鳴くところ」についてレビューしたいと思います。

製作年:2022年

時間:125分

監督:オリビア・ニューマン

原作者:ディーリア・オーエンズ

出演:デイジー・エドガー=ジョーンズ、テイラー・ジョン・スミス、ハリス・ディキンソン、マイケル・ハイアット、スターリング・メイサー・jr、デビッド・ストラザーン等

原作者のディーリア・オーエンズは、アメリカ出身の動物学者であり小説家ですが、この作品は70歳にして初めて書いた小説なんです!

何ともすごいパワーを感じますね。

1)映画「ザリガニの鳴くところ」のあらすじ

まずは、映画「ザリガニの鳴くところ」のあらすじをご紹介しますね。

ネタバレはありませんのでご安心ください。

1969年10月、ノースカロライナ州。

ある晴れた日に2人の少年が自転車で櫓の方へ向かっていくと、1人の青年の死体を見つけます。

青年は、村の金持ちの息子、チェイス・アンドルーズでした。

早速、事故か殺人かの捜査が始まりますが、村では1人の女性に疑いの目を向けられます。

湿地で一人きりで住んでいるカイアという女性です。

ここからカイアの半生が描かれていきます。

1952年夏、カイアは、湿地で両親、兄2人、姉2人の7人家族として暮らしていました。

末っ子のカイアはまだ6歳です。

父親は、退役軍人で障害手当で家族を養っていましたが、心がすさみ酒や暴力で家族を困らせていました。

しかし、耐えかねた母親が一人で出て行ってしまい、それに続くように姉や兄が出ていきました。

父親とカイアは2人きりになってしまいます。

カイアは、父親に見つからないように生き、いつか母親が帰ってくるだろうと待ちわびていました。

ある日、母から手紙が届きましたが、それを読んだ父親は激怒し、母親の衣類を全部焼いてしまい、あげくの果て家を出て行ってしまったのでした。

一人残されたカイアは、町の優しい黒人夫婦に支えられ、何年も湿地で一人で生き抜いていきます。

カイアは、湿地で生活するうちに、そこの自然や鳥などの生物にとても興味を持ち始め、生態を調べ始めるようになりました。

と、そこへ同じく生物の生態に興味を持つテイトという青年と出会います。

2人は、気が合い愛し合うようになりますが、テイトは大学へ進学することとなり、休暇に戻ってくると約束したにもかかわらず戻ることはなく、カイアはとても悲しみます。

悲しみは年月とともに薄らぎ、カイアはたくましく自然の中で生きていきますが、そこへ町の金持ち息子チェイスが近づいてきました。

彼との出会いがまたカイアを不幸に陥れてしまうのです、

そして、舞台はチェイスを殺した罪で法廷に立たされているカイアのシーンと並行して進みます。

彼女は、本当にチェイスを殺したのでしょうか?

それとも事故だったのでしょうか?

この後は映画館でぜひご覧くださいね。

2)映画「ザリガニの鳴くところ」の感想

次に映画「ザリガニの鳴くところ」の感想をご紹介しますね。

最初に「そもそもザリガニって鳴くのかな?」という素朴な疑問を持ちました。

調べてみると、なかなかザリガニが鳴くっていう情報が見当たりません。

1つだけ下記のサイトがありましたのでご興味ある方はどうぞ。👇

ザリガニの鳴き声って?小説「ザリガニの鳴くところ」から気になった! ザリガニの鳴き声?

 

原作の中で、ザリガニが鳴くところは、

「茂みの奥深く、生き物たちが自然のままの姿で生きている場所」

と書かれています。

そして、長男のジョディが暴力をふるう父親から去る時に、カイアに「父に暴力を振るわれそうになったらザリガニの鳴くところへ逃げろ」って言っていますね。

つまり、ザリガニが鳴くところとは、人が踏み入れることがない大自然の中、湿地のことを指しているのだと思います。

 

また、法廷場面での弁護士トムの最期の陪審員への熱弁がとても説得力があり、あれ以上の説得力はないなと感じました。

書籍が大ベストセラーになりましたが、この本にほれ込んだ女優リース・ウィザースプーンが映画化権を獲得して、本人がプロデュースを担当し、美しい自然の風景を大画面に映し出してくれました。

湿地の水面の光や波、空を舞う鳥たち、湿地を這う虫たちがとてもきれいに描かれていて、それを観ているだけでも大きな収穫です!

そして、エンディングのテイラー・スウィフトが歌う「キャロライナ」は、まさにこの映画のために作られた曲です。

映画を観た後に聞くには十分すぎるほどの余韻を私たちに与えてくれます。

 

2人の男性テイトとチェイスですが、何となく背格好が似ているんですよね。

このイケメンの2人から好かれてしまうなんて、カイアって本当に魅力的な女性なんですよね。

カイアを演じているデイジー・エドガー=ジョーンズは、テレビドラマ「ふつうの人々」でゴールデングローブ賞などでノミネートされたことがあり、映画や舞台でも活躍中。

そして、トップブランド「ジミーチュウ」2020年秋冬コレクションのファッションモデルにも抜擢されているんです。

素朴で真面目なテイト役のテイラー・ジョン・スミスは、映画「ハンターキラー潜航せよ」「アウトポスト」などに出演しています。

チャラくて自己中なチェイス役のハリス・ディキンソンは、映画「ブルックリンの片隅で」「マレフィセント2」「キングスマン:ファースト・エージェント」などに出演しています。

3)映画「ザリガニの鳴くところ」の口コミと評判

次に映画「ザリガニの鳴くところ」の口コミと評判をご紹介しますね。

4)映画「ザリガニの鳴くところ」の予告編

次に映画「ザリガニの鳴くところ」の予告編をご紹介しますね。

5)まとめ

いかがでしたか?

映画「ザリガニの鳴くところ」のあらすじと感想をご紹介しました。

画面いっぱいに広がる大自然の美しさを思い切り堪能した2時間でした。

美しさだけでなく、残酷な部分も教えてくれました。

ザリガニが鳴くところ・・・つまり生き物たちが自然の姿でいられるところっていうのは、例えばメスカマキリが交尾中のオスを食い殺したり、食べ物が不足すると母狐は子狐を見捨ててしまうといった生きる本能のまま動いているところなんだなと教えてくれました。

そんな自然の中でたった一人で生き抜いてきたカイアという女性が、生きるために母なる湿地の中でやるべきことをしたまで、という生き方に「生」の強さを感じずにはいられませんでした。

その映画をより魅力的に見せてくれるのが音楽です。

テイラー・スウィフトの他に、作曲家マイケル・ダナが、湿地の雰囲気を醸し出すために素晴らしい音を私たちに届けてくれます。

バンジョーやフィドル、オートハーブなど地元の民族楽器を合わせて作ったそうです。

 

全体的にとても素晴らしい見ごたえある映画です。

ぜひ、皆さんもご覧ください。

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