こんにちは
映画マニアのワーキングマザー、ゆっちゃんです。
カイジを待ち受ける未来は、天国か地獄か?
日本中を奮い立たせる最後のギャンブルが今始まる-
「カイジ ファイナルゲーム」
この作品についてレビューしたいと思います。
時間:128分
製作年:2020年
監督:佐藤東弥
出演:藤原竜也、福士蒼汰、関水渚、新田真剣佑、吉田鋼太郎、松尾スズキ、伊武雅刀、生瀬勝久、天海祐希、山崎育三郎、金田明夫等
カイジシリーズは、2本(「カイジ人生逆転ゲーム」「カイジ2~人生奪回ゲーム~」)とも観ていてとても面白かったので、今回も楽しみにしていました。
お金がなくて生きているのが辛いと思う日々を過ごす国民たちですが、カイジの生き方を見てると、生きていることもまんざらではないなって思えてきます。
「今」を感じたままに素直に生きているって感じですね。
藤原竜也さんは、いつもぶっ飛んでいる狂気じみた役が多く、それが似合っている役者さんだと思います。
カイジシリーズでは、敵となる役者さんも迫力満点です。
今回は、吉田鋼太郎さん、福士蒼汰さんですね。
吉田鋼太郎さんは、シェークスピア劇や蜷川幸雄の舞台出演が多く、通る声や演技がとても魅力的です。
福士蒼汰さんは、以前は演技がどちらかというと下手であまり好きではありませんでしたが、この作品を見て考えが変わりました。
嫌な役の嫌な部分をこれでもかというくらいに吐き出しています。
経験を積んで一回り大きくなり成長したのでしょうか?
とにかく、今回の映画カイジファイナルゲームも面白いです!
1)【映画カイジファイナルゲーム】のネタバレあらすじ
最初にカイジファイナルゲームのあらすじをご紹介しますね。
ネタバレを含んでいますので、ご注意ください。
・儲け話にのるカイジ
帝愛グループ黒崎の派遣業界で働く伊藤カイジは、ある日、1000円もする缶ビールを飲んでいる時に、班長から儲け話を聞かせられます。
班長とは、カイジが金融グループ「帝愛」の地下施設で、強制労働をさせらていた際に、カイジのグループの班長だった、大槻でした。
大槻は、一獲千金を獲得できる若者救済イベント「バベルの塔」を攻略する事を考えており、かつて帝愛の幹部たちを相手に、危険な勝負を制してきたカイジを仲間に誘います。
「バベルの塔」とは、どこかの高層ビルに建てられた塔を登り、塔の先にあるカードを、最初に掴んだ者が勝ちというゲームです。
報酬は、高額賞金を手にする事ができる「電卓」か、人生を変える情報が書かれている「カード」のどちらかを選べます。
場所は、当日でないとわからないことになっていますが、大槻は独自のルートで場所を突き止めていました。
多くの若者がバベルの塔に向かって走っていきますが、カイジは違う方法で近づき、カードを取ることに成功します。
カイジは、賞金ではなく情報を取りました。
なぜなら賞金を獲得した者は、後にあちこちから狙われ亡くなるケースが多いことを知っていたからです。
・東郷と廣瀬の計画
ゲームの主催者である不動産王・東郷と秘書の廣瀬に会い、ある計画を聞かされます。
東郷は、日本政府が国民の預金額の総資産が1500兆円である事に注目しており、
国の借金を減らすために「預金封鎖」をする法案を可決し、国の借金を相殺させるという計画を立てていることを知りました。
そして「円」に代わる新たな通貨で紙幣を発行し、それを一部のエリート層だけが所持する事で、一般の国民を無一文にしようとしている事を知るのでした。
多くの人々を騙してきた東郷は、自分の余命を感じ取り「最後の国民への罪滅ぼし」として、「預金封鎖」を止めようとしています。
「預金封鎖」を進めているのは、首相主席秘書の高倉という男でした。
東郷は、高倉の計画を潰す為に、政治家により高額の賄賂を渡そうとしていましたが、高倉が予定している賄賂の1000億に比べ、東郷の資産は500億。
そこで、運の強いカイジと加奈子に目を付け、賭博場施設「帝愛ランド」で開催されるゲーム「最後の審判~人間秤~」で勝ち、資産を増やすように依頼をします。
最初は依頼を断ったカイジですが、対戦相手の写真がカイジ達に不当な扱いをした、派遣会社の社長、黒崎だったことを知り、受けることにしたのでした.
・最後の審判~人間秤~のルール
「最後の審判~人間秤~」のルールは以下の通りです。
対戦者同士の総資産を比べ、総資産が多かった者が勝ち。
ですが、自身の総資産の他、「Family(家族)」「Friend(友人)」「Fixer(出資者)」「Fan(観衆)」の「4つのF」から協力を受ける事ができます。
「Family(家族)」「Friend(友人)」「Fixer(出資者)」から、新たに資産の融資を受ける事ができ、最終的に「Fan(観衆)」が投げ入れた投げ銭などの多さも、勝敗を左右します。
そして、負けた方は、勝った方に全ての資産を奪われてしまいます。
東郷は、過去に多くの愛人がいたため、「Family(家族)」のところでは協力者がいませんでした。
カイジは、廣瀬から「東郷が過去に、愛人に預けた幻の絵画があり、それがあれば大きな資産になる」と話を聞き、幻の絵画を探して、居住区の無い人達が集まる地域を訪ねます。
しかし、愛人はすでに亡くなっていました。
カイジは、工場の立て直しでお金がなく困っている若者たちや派遣切りに合った時計職人の女性を仲間に引き入れます。
「最後の審判~人間秤~」のゲームが始まります。
12時10分から17時10分を指す間に行われ、最終的な資産が多かった方の勝ちとなります。
最初の判定では、東郷の資産が黒崎の資産を上回っていました。
しかし、味方だと思っていた人たちが、次から次へと黒崎の陰謀により東郷を裏切っていきます。
・秘書の廣瀬の裏切り
東郷の情報が黒崎側へ流れていたことに違和感を覚えたカイジは、やっと確信しました。
秘書の廣瀬が東郷を裏切り、東郷の資産である、幻の絵画を持って現れ、黒崎側についたからです。
廣瀬は、東郷が過去に子供を産ませ、認知しなかった愛人の息子でした。
自分の母親を捨てた東郷を恨み、復讐をする為に秘書として、東郷の懐に潜り込んでいたのでした。
廣瀬が持ち込んだ絵画は鑑定されますが、何と価値は金貨半かけらほどにしかなりませんでした。
この絵画は、実は東郷が自分で愛情込めて廣瀬とその母親を描いたものだったのです。
黒崎は、価値のない絵画を持ち込んだ廣瀬を罵倒します。
「最後の審判~人間秤~」の勝負の行方は、最終審判の「Fan(観衆)」にゆだねられます。
観衆は、30万円の投げ銭を持っており、投票した方が勝てば、投げ銭が倍になって返ってくる為、勝利する可能性のある黒崎に、次々と投げ銭が投入されます。
カイジは、ゲームの行方が悪くなった時を考え、保険として黒崎から10億円を預かっており、「帝愛ランド」のギャンブルに全てを賭け、資産を増やす一か八かの大勝負に出ます。
・ゲームに勝つための最後の賭け
ゲームに勝つための最後の賭けは、「ドリームジャンプ」で資産を増やすことしか残っていませんでした。
「ドリームジャンプ」は、体にロープを付けた参加者10名が好きな番号の台を選び、そこから一斉に飛び降り、ロープにロックがかかった1人だけが助かるという、参加者は全員自殺志願者の酷いゲームです。
カイジは、金融業の遠藤からドリームジャンプ攻略のヒントを得ます。
遠藤の情報から「ロックがかかっている台の当たり番号を設定する装置」を無力化させる為に、廣瀬に電源をショートさせます。
これで、当たり番号が前回と同じになった為、加奈子はゴミ箱を探り、その日に換金された、唯一の当たり番号を探します。
辺り番号をカイジに伝えに来た加奈子は、黒崎の手先に捕まってしまい、加奈子の口元を読み「9」か「10」と迷ってしまうのですが、手の動きで「9」と確信します。
その間、ゲーム場では、東郷が心労で倒れてしまいます。
時計の針は、すでに17時10分を指していました。
絶体絶命のピンチと思いきや、カイジが会場の時計の針を5分進めていたのでした。
あと5分。
カイジは、ドローンを使い金を秤の中に入れていきます。
黒崎に馬鹿にされていた観衆の多くも、東郷側につきます。
ゲーム終了。
カイジが勝ちますが、高倉が現れ、「預金封鎖」を遂行するための賄賂を先に政治家に渡されてしまった為、「預金封鎖」の法案が通ってしまったことをカイジに伝えます。
政治家達は、これまでの通貨「円」と、新たな通貨となる紙幣を交換し、資産を牛耳る事を計画しており、新たな通貨が積まれたコンテナ内にいました。
この事は極秘の為、紙幣の交換が明るみになれば、政治家達は破滅です。
東郷は、用意した1000億円で、政治家達のいるコンテナの出入り口と、紙幣の入ったトランクの暗証番号を変えるようにすでに手配していました。
コンテナ内に閉じ込められた政治家達は、高倉に助けを求めます。
困惑する高倉の前に、カイジ達が現れます。
・高倉との決着
カイジは、高倉との決着のために、自身が記憶している「コンテナがある建物の出入り口」「コンテナの中」「新通貨の紙幣が入ったトランク」3つの暗証番号を賭けて、「預金封鎖」法案を解除する為のゲームを提案します。
そのゲームとは、高倉が得意とする「ゴールドジャンケン」。
「ゴールドジャンケン」とは、3回勝負のジャンケンの内、1回は必ず純金を握って「グー」を出さないといけないルールです。
純金を握った「グー」で勝った場合は、その純金を獲得できます。
カイジの出した条件は、高倉が1回勝つごとに、暗証番号を1つ教えますが、カイジが1回でも勝てば「預金封鎖」を解除するというものです。
高倉は「あいこでも、自分の勝ちとなる」と言い、カイジの挑戦を受けます。
カイジは、1回目の勝負は負けてしまい、2回目の勝負は金塊を握ったグーで、あいこにされてしまいます。
そして、後の無い最終戦で、カイジは金塊を握っていないグーで勝利します。
金塊の重さは約2.5キロ。
カイジは、高倉が金塊を握った時の、相手の手の動きで、勝負手を読んでいた事を見破っていたのでした。
しかし、最終戦でカイジが賭けていた「新通貨の紙幣が入ったトランク」は、次の日の正午に自動で解除される仕組みになっていた事から、高倉は「預金封鎖」を解除せず、その場を立ち去ります。
次の日、「預金封鎖」が発動されます。
しかし、政治家達が手にした「新通貨の紙幣」が、古い紙幣にすり替わっていた事から、政治家達は、自分たちに得がないと判断し、「預金封鎖」は、無かった事にします。
カイジは、事の成り行きを高倉に説明します。
東郷は、紙幣の印刷局を買収しており、最初からトランクの中には、古い通貨の紙幣が入っていました。
カイジ達が挑んだ勝負は、紙幣をすり替える為の時間稼ぎだったのです。
・高倉の言う「国」とは?
絶望した高倉は「全ては、この国を救う為だった」と主張しますが、カイジは言います。
「お前がやっていることは、単に弱者切り捨てだ!」
そして、自分たちのお金のことしか考えない政治家たちに対して、カイジは続けます。
「お前の言う国はあいつたちじゃない!
明日を生きる俺たちだ!
普通の奴らが日本じゃなくて何なんだ!
苦しいのは皆同じだ!
みんなで泥水すすれば良いじゃねえか!」
「誰が何にベットするかは、自分で決めるもんだ!
勝負すべき人間が決めるんだ!
お前は自分が負けたことを認めるんだ!
お前が排除しようとしていた虫けらたちに」
高倉は、カイジの言葉を聞き、肩を落とすのでした。
カイジたちは、政治家たちからすり替えたトランクを山分けします。
大きいトランクと小さいトランクがあります。
加奈子は、カイジに好きな方を選んでよいと言い、カイジは迷わず大きいトランクを選びます。
居酒屋で一人冷たいビールを美味しそうに飲みほすカイジでしたが、会計の時にトランクを開けると、何と中身は大金からペットボトルにすり替わっていました。
実は、ドリームジャンプのヒントをくれた遠藤は、加奈子にヒントを上げた見返りに分け前を渡すことを約束していたのでした。
遠藤は加奈子に「あんなに底辺が似合う男もいない」と言い放ちます。
トランクがすり替えられていた事を知ったカイジですが、やけになってビールを飲み続け叫びます。
「あぁ、うめぇ! 悪魔的だぁ」と。
2)カイジファイナルゲームの口コミ
カイジファイナルゲームの口コミをご紹介しますね。
カイジファイナルゲーム視聴。
藤原竜也、相変わらずかっこいい
真剣佑、ガタイの良さがスーツ越しでもわかる感じ、良かった!— 渦 (@666ogrepus) July 28, 2020
評価が悪く見ていなかったが
カイジファイナルゲーム、自分は良かった。
ギャンブル目的でみるのではなく
福本ワールド映画としてみると
十分面白い。現世、政治、政策を取り入れて描かれてるあたりね
先生監修らしいし
二転三転して、熱いシーンもあり面白かったである— 憂乱 (@suzuki3811) July 24, 2020
劇場公開時に見逃したのでレンタルで鑑賞。オリンピック開催後経済不況になるという世界観設定が笑えないなぁ(^_^;) そんな中でカイジくんが正義のヒーローの如く振る舞うのは?だった。人間秤のパートよりも接待ジャンケンからのラストの展開が面白かった。 #カイジファイナルゲーム
— GINZA_NO_WOLF (@GINZA_NO_WOLF) July 21, 2020
3)カイジファイナルゲームを観るには?
カイジファイナルゲームを観るには、下記のVODやDVDで観ることができます。
・U-NEXT
U-NEXTですが、
無料トライアル期間中(31日間)に観ることができます。
・Amazon Prime Video
Amazon Prime Videoですが、
30日間無料で観ることができます。
月500円で動画見放題の配信サービスです。
・dTV
dTVですが、
31日間無料で観ることができます。
月550円で動画見放題の配信サービスです。
・楽天
楽天では、DVDや書籍でも観ることができます。
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4)まとめ
いかがでしたか?
映画カイジファイナルゲームを観ると、人生辛いけど、まんざらでもないなって思えます。
お金がないのに、1缶1000円もするキンキンに冷えているビールを美味しそうに飲み干しているカイジは、とても幸せそうです。
カイジのクズっぷりは、どこにあるのかと思えるほど、果敢にゲームに挑戦し続けていますが、最後の選択のシーンで、やっぱそっち選ぶのかって思った時は苦笑してしまいました。
お金がいくらあっても、最後は人と人との信頼関係が重要ってことですよね。
でも、やっぱり遠藤にはしてやられるってわけですね(^^)
今後の藤原竜也さんが、どういうクレイジーな役を演じてくれるのかとても楽しみです。
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