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『ただ悪より救いたまえ』ネタバレなし感想|狂気の追跡劇に息をのむ

ゆっちゃんの映画ブログ 韓国映画
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ゆっちゃん
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こんにちは、映画マニアのゆっちゃんです。

韓国映画のノワール作品が好きなら、ファン・ジョンミンとイ・ジョンジェの名前を見ただけで、ちょっと身構えてしまう方もいるのではないでしょうか。

『ただ悪より救いたまえ』は、まさにそんな期待を裏切らない作品でした。

暗殺者と殺し屋。

追う者と追われる者。

そこに「娘を救いたい」という主人公の新たな目的が重なり、物語は一気に走り出します。

ただ激しいだけのアクション映画ではありません。

人を殺すことを仕事にしてきた男が、初めて「守る」という感情に突き動かされていく。

その変化が、私にはとても印象に残りました。

そして何より、ファン・ジョンミンとイ・ジョンジェ。

『新しき世界』以来、7年ぶりとなる二人の共演も大きな見どころです。

韓国ノワールらしい激しいアクションが好きな方には、かなり刺さる一本。

今回は『ただ悪より救いたまえ』を、ネタバレなしでご紹介します。


1)作品基本情報

  • 製作年: 2020年
  • 日本公開: 2021年12月24日
  • 時間: 108分
  • 監督・脚本: ホン・ウォンチャン
  • 出演者: ファン・ジョンミン、イ・ジョンジェ、パク・ジョンミン、チェ・ヒソ、オ・デファン、豊原功補、白竜ほか
  • ジャンル: 韓国ノワール/クライムアクション
  • トリビア:ファン・ジョンミンとイ・ジョンジェは、2013年の『新しき世界』以来、7年ぶりに共演。今回は『新しき世界』とは異なる関係性で、対立する二人として激しく対峙します。また、本作は東京・仁川・バンコクの3都市でロケ撮影が行われ、本編の80%以上が日本やタイなど海外で撮影されました。3つの都市それぞれの異なる雰囲気も、作品の世界観を作り上げています。

2)あらすじ(ネタバレなし)

凄腕の暗殺者として生きてきたインナム(ファン・ジョンミン)。

長く危険な世界に身を置いてきた彼は、東京での最後の仕事を終えたら、暗殺者としての人生から引退するつもりでした。

最後の仕事として命を狙ったのが、日本のヤクザであるコレエダ・ダイスケ(豊原功補)。

ところが、その仕事を終えたインナムのもとに、思いもよらない知らせが届きます。

かつての恋人がタイ・バンコクで殺害され、その娘が行方不明になったというのです。

これまで自分とは無関係だと思っていた「家族」。

その存在を突然知らされたことで、インナムの中にこれまでとは違う感情が芽生えていきます。

娘を救うため、インナムはバンコクへ向かうことに。

しかし、そこには別の男が待ち構えていました。

コレエダの義兄弟であり、冷酷な殺し屋として恐れられているレイ(イ・ジョンジェ)です。

インナムに兄を殺されたレイは、復讐のために彼を追い始めます。

しかもレイは、インナムだけを狙っているわけではありません。

インナムに関わる人間まで容赦なく追い詰めながら、少しずつ距離を縮めていきます。

一方、インナムも娘の居場所を探しながら、さまざまな危険に立ち向かわなければなりません。

協力者となるユイ(パク・ジョンミン)の力を借りながら、わずかな手がかりを追っていきます。

こうして、娘を救いたいインナムと、復讐を果たしたいレイ。

それぞれの目的を抱えた二人が、バンコクという異国の街で交錯していきます。

さらに犯罪組織や警察なども絡み、物語は少しずつ緊張感を増していきます。

インナムは娘の行方を追い、レイはインナムを執拗に追い詰める。

二人の動きが交差するたびに、次に何が起こるのか分からない緊張感が生まれていきます。

ただのアクションだけではなく、それぞれが背負ってきた過去や事情が見えてくるところも、この映画の面白さです。

結末には触れませんが、最後まで気を抜けない作品になっています。


3)見どころ

①「守る」という感情を持った暗殺者

インナムは、決して正義のヒーローではありません。

むしろ、これまで人を殺すことを仕事としてきた男です。

そんな彼が、自分の存在すら知らなかった娘を救うために動き始めます。

ここが私はすごく印象に残りました。

「なぜそこまでして助けるのか」と考えるより先に、娘を救おうとするインナムの姿に引き込まれてしまうんです。

無口で感情をあまり表に出さない男だからこそ、ほんの少し見せる表情や行動に重みがあります。

ファン・ジョンミンの抑えた演技が、インナムという人物に深みを与えていました。


②追うレイの狂気がとにかく怖い

そして、もう一人の主役とも言えるのがレイ。

イ・ジョンジェが演じるこの男が、本当に強烈です。

インナムへの復讐心だけを頼りに、どこまでも追い詰めてくる。

普通なら「ここまでやる?」と思ってしまうような場面でも、レイは止まりません。

しかも、ただ暴れるだけの人物ではなく、独特の存在感があります。

インナムとの対峙では、静かな場面でもこちらまで緊張してしまうほど。

『新しき世界』を観たことがある方なら、二人の再共演にも注目してほしいところです。


③東京・仁川・バンコクを舞台にした映像とアクション

この映画は、とにかく画面のスケールが大きいです。

東京、仁川、バンコクと舞台が移り、それぞれの街の空気が物語に違った表情を与えています。

特にバンコクに入ってからは、街そのものが迷路のように感じられます。

車、銃、刃物、肉弾戦など、さまざまなアクションが次々と繰り出されるので、息をつく暇がありません。

それなのに、ただ派手なだけではない。

撮影監督のホン・ギョンピョによるスタイリッシュな映像が加わり、暴力的な場面にも独特の美しさがあります。

韓国ノワールらしい「怖さ」と「美しさ」の両方を味わえる作品だと思います。


4)こんな人におすすめ

  • 韓国ノワールが好きな人
  • 『新しき世界』が好きな人
  • ファン・ジョンミンの演技を楽しみたい人
  • イ・ジョンジェの迫力ある演技を観たい人
  • 復讐をテーマにした映画が好きな人
  • 激しいアクション映画が好きな人
  • 緊張感のあるクライムアクションを楽しみたい人

※暴力的な描写が多い作品なので、穏やかな映画を観たい気分のときには向かないかもしれません。


5)ゆっちゃんのひとこと

『ただ悪より救いたまえ』を観て、まず感じたのは「とにかく激しい映画だな」ということでした。

暗殺者と殺し屋。

この二人が追う、追われるという関係になったら、そりゃ穏やかには終わりませんよね。

でも、私が面白いと思ったのは、単なる復讐劇として終わっていないところです。

インナムは、これまで人を殺すことを仕事にしてきた男。

そんな彼の人生に突然、「娘を救う」という目的が入り込んできます。

ここでインナムの見え方が少し変わってくるんです。

最初は冷たい人物に見える。

でも娘を救うために動き始めると、そこに少しずつ人間らしさが見えてくる。

もちろん、やっていることは決して穏やかではありません。

むしろ、かなり過激です。

それでも「この男は、この先どうするんだろう」と目が離せなくなりました。

そして、やっぱりイ・ジョンジェがすごい。

『新しき世界』では共演した二人ですが、今回は完全に対立する立場です。

レイは、とにかく執念深い。

インナムを追い詰める姿には、恐怖を通り越して異様な迫力があります。

しかも、ただ怒鳴ったり暴れたりするだけではないんですよね。

静かな場面でも、レイがそこにいるだけで嫌な予感がする。

この「何か起こりそう」という空気を作れるところが、イ・ジョンジェの魅力だと思いました。

そして、二人の対決をさらに盛り上げているのが映像です。

東京から始まり、韓国、タイへ。

街の雰囲気が変わるたびに、映画の表情も変わっていきます。

特にタイに入ってからは、雑然とした街の中を逃げたり追ったりする場面が多く、観ているこちらまでその場に放り込まれたような感覚になります。

アクションもかなり激しいので、苦手な方にはおすすめしにくいです。

でも、韓国ノワールが好きな方なら、この容赦のなさはたまらないと思います。

個人的には、アクションそのものよりも、その中にあるインナムの感情が気になりました。

「自分の娘を守りたい」という気持ちを、それまで知らなかった男。

その不器用さが、なんとも切ないんです。

親としての自覚が芽生える、というより、初めて守りたいと思える存在に出会った。

そんなふうにも感じました。

ただし、感動を前面に押し出した作品ではありません。

あくまで韓国ノワール。

血なまぐさい場面もありますし、かなり残酷です。

だからこそ、インナムの中に見える小さな変化が際立つのではないでしょうか。

また、インナムの助っ人ユイ。

トランスジェンダーの彼を演じたパク・ジョンミンの演技が素晴らしいし、ちょっと笑えるところがヘビーな流れを和らげてくれました♪

そして、もう一つ忘れられないのが、ファン・ジョンミンとイ・ジョンジェの存在感。

『新しき世界』を観た方なら、二人の再共演というだけでも楽しめると思います。

「ファン・ジョンミンとイ・ジョンジェ、また一緒に出ているんだ!」

という気持ちで観始めてもいい。

そこから先は、二人の激しい追跡劇に身を任せてしまえば大丈夫です。

韓国ノワールには、観終わったあとに「すごいものを観たな」と思わせる作品があります。

『ただ悪より救いたまえ』は、まさにそういうタイプ。

派手なアクションを楽しみながら、その奥にある男たちの執念や孤独も感じられる映画でした。

私はこういう、ちょっと荒々しくて容赦のない韓国映画、やっぱり好きですね。


6)視聴方法

U-NEXTでは本作が見放題として掲載されています。

配信状況や料金は変更される場合があるので、観る前に各サービスで最新情報を確認してくださいね。

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韓国ノワールならではの激しいアクションと、ファン・ジョンミン×イ・ジョンジェの共演を楽しみたい方におすすめです。

特に『新しき世界』が好きな方は、二人の再共演にも注目してみてくださいね。

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7)関連作品

『ただ悪より救いたまえ』が気になった方には、こちらの韓国映画もおすすめです。

①『新しき世界』ネタバレなし感想

ファン・ジョンミンとイ・ジョンジェの共演作をもう一度観たい方に。

二人の魅力をじっくり味わうなら、ぜひこちらもどうぞ。

👉 『新しき世界』ネタバレなし感想|韓国ノワール最高峰と呼ばれる理由

②『チェイサー』ネタバレなし感想

『ただ悪より救いたまえ』のホン・ウォンチャン監督が脚本を手がけた韓国サスペンス。

追う者と追われる者の緊張感が好きな方には、こちらもおすすめです。

👉 『チェイサー』ネタバレなし感想|犯人が分かっているのに怖すぎる…息もつけない韓国サスペンス

③韓国ノワール・クライムアクション映画おすすめ10選

韓国映画の激しいアクションや犯罪映画をもっと観たい方はこちら。

『ただ悪より救いたまえ』も紹介しています。

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8)まとめ

『ただ悪より救いたまえ』は、ファン・ジョンミンとイ・ジョンジェという韓国映画で活躍する二人が、激しい追跡劇を繰り広げるノワールアクションです。

暗殺者インナムを追うレイ。

娘を救おうとするインナム。

二人の目的はまったく違いますが、それぞれが自分の信念を曲げずに突き進んでいきます。

だからこそ、物語が進むほど緊張感が増していくんですよね。

アクションはかなり激しく、暴力的な描写も多め。

「韓国映画は好きだけど、あまり激しい作品は得意ではない」という方には、少し注意してほしい作品です。

一方で、韓国ノワールやクライムアクションが好きな方には、この荒々しさこそ魅力だと思います。

そして、やっぱりファン・ジョンミンとイ・ジョンジェ。

『新しき世界』以来の二人の共演というだけでも、韓国映画好きにはうれしい一本でした。

さらに『パラサイト 半地下の家族』などを手がけたホン・ギョンピョによる映像も印象的。

東京、韓国、バンコクと舞台を変えながら、映画全体がどんどん加速していきます。

私が好きだったのは、派手なアクションの奥に、インナムの不器用な感情が見えるところ。

これまで「殺す側」だった男が、初めて「守る側」に立とうとする。

その変化が、この映画に少し違った温度を与えていたように感じました。

ただ激しいだけではない。

ただ残酷なだけでもない。

そこに人間の感情があるから、最後まで目が離せないんです。

韓国ノワールが好きな方。

二人の俳優の迫力ある演技を楽しみたい方。

そして、スピード感のあるクライムアクションを探している方。

そんな方には、ぜひ一度観てほしい作品です。

映画を観終わったあと、「あの二人、すごかったな……」と振り返りたくなる。

そんな一本でした。

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